お盆って、結局なんのための時間なんだろう

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お盆に帰れない夏、海外にいる家族にプレゼントを贈るという選択

*公開日: 2026年8月13日*
2026年8月12日。今日はまだ普通の水曜日だけれど、明日からはお盆ですね。
私の実家では、毎年この時期になると玄関先に小さな盆提灯が出ます。子どものころは「なんでこの時期だけ提灯を出すんだろう」と不思議に思っていましたが、大人になってから、ようやくその意味がわかってきました。
お盆とは、ご先祖さまの霊が一年に一度、家に帰ってくる期間のことです。8月13日に迎え火を焚いて、16日に送り火で見送る。その4日間、家族はいつもより少し丁寧に過ごします。
けれど今年、私は実家に帰れません。仕事の都合もあるし、正直に言うと、飛行機のチケットも思うように取れなくて。そういう夏を過ごしている人は、きっと私だけではないと思います。

お盆はもともと、誰のための行事だったのか

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お盆の正式な名前は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」というそうです。仏教の言葉が由来で、目連(もくれん)というお釈迦様の弟子が、亡くなった母親を救うために供養をしたという逸話から始まったと言われています。
そこに、日本にもともとあった「先祖の霊を迎える」という信仰が合わさって、今のお盆の形になったのだそうです。
つまりお盆というのは、本来は生きている家族のためではなく、**亡くなったご先祖さまを迎え、供養するための行事**です。ここは、あいまいにしてはいけないところだと思います。迎え火も送り火も、お供え物も、すべてはご先祖さまに向けられたものなのですね。

迎え火、送り火、そしてお供え物のこと

お盆の風習には、いくつか印象的なものがあります。
まず迎え火。13日の夕方、家の前で麻の茎(おがら)を焚いて、その煙に乗ってご先祖さまが帰ってくると考えられています。祖母の家では、今でも庭先で小さな火を焚いていました。
そして精霊馬(しょうりょううま)。きゅうりとなすに割り箸を刺して、馬と牛を作る風習です。きゅうりの馬は「早く帰ってきてほしい」、なすの牛は「ゆっくり帰ってほしい」という願いが込められていると、祖母が教えてくれました。
お供え物も、地域によって少しずつ違います。果物、お団子、そうめん。そうめんが選ばれる理由には諸説あり、「細く長く、家族の縁が続くように」という意味があるとも言われています。
こういう小さな風習を一つひとつ知っていくと、お盆は単なる休みの期間ではないのだと、あらためて思います。誰かがずっと昔から、亡くなった大切な人を思う気持ちを、形にしてきた結果なのですね。

本来の意味とは別に、現代のお盆が持つもうひとつの側面

ここまで書いてきたのは、お盆の本来の意味です。それは変わりません。
けれど現代の日本では、お盆はもうひとつの役割も担うようになりました。それは「離れて暮らす家族が、実家に集まる機会」という役割です。
お盆休みに合わせて帰省する。普段は会えない兄弟姉妹や親戚と顔を合わせる。これは、お盆の宗教的な意味とは少し別のところにある、現代的な習慣だと思います。もともとの意味を薄めるつもりはありませんが、この「集まる機会」という側面があるからこそ、お盆に帰れないことが、よけいに寂しく感じられるのかもしれません。
私自身がそうです。ご先祖さまを迎える儀式ができないことよりも、正直に言えば、家族の顔を見られないことのほうが、今は寂しく感じています。それは、お盆の本質とは別の、私個人の感じ方なのだと思います。

アメリカに息子がいる、ある家族の話

去年、友人から聞いた話があります。彼女の息子さんはアメリカに留学中で、お盆の時期もこちらには帰ってきません。
「提灯だけ出したよ、と電話で言うのも、なんだか寂しくて」と彼女は言っていました。それで彼女は、留学生の仕送りとは別に、息子さんの誕生日でもお盆でもない、なんでもない8月のある日に、アメリカで使えるギフトカードを送ってみたそうです。
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「元気にしてる? これで好きなもの買ってね」というメッセージと一緒に。
息子さんからは「え、なんで急に」という返事が来たそうですが、その後すぐに「ありがとう、助かる」と続いたと聞きました。お盆という行事自体はアメリカに住んでいれば知らないかもしれません。それでも、「日本ではこういう時期だから、なんとなく思い出した」という順番で何かを贈るのは、意外と自然に成立するのだと、その話を聞いて感じました。
海外にいる家族にプレゼントを贈りたいと思っても、実際にはどう届けたらいいのか迷う方は多いと思います。国際便で物を送るのは時間もかかりますし、関税の手続きも面倒です。アメリカにギフトカードを送る、あるいは留学先の国で使えるオンラインギフトを贈るという方法は、そうした海外ギフトカード送り方の悩みに対する、比較的手軽な選択肢のひとつだと思います。

国際カップルにとっても、置き換えて考えられること

これは留学生や親子だけの話ではないと思います。国際カップルでパートナーが海外にいる場合も、似たようなことがあるのではないでしょうか。
お盆はもちろん日本独自の行事なので、パートナーがその意味を知っている必要はありません。それでも「日本では今こういう時期なんだ、それでふと思い出したよ」と伝えることには、お盆の本来の意味とは別のところで、ちゃんと意味があると思います。誰かを思い出したという事実は、そのまま伝えていいものだと思うからです。

形は違っても、思い出す気持ちは変わらない

お盆の本質は、あくまでご先祖さまを迎え、供養することにあります。それはこれからも変わらないと思いますし、変えるべきものでもありません。
ただ、その行事をきっかけに、今は生きているけれど遠くにいる家族のことを、ふと思い出すことがある。それは、お盆そのものの意味ではなく、私を含め、離れて暮らす人がお盆に重ねてしまう、もうひとつの気持ちなのだと思います。
私自身、今年は実家に帰れないぶん、母に電話をかけようと思っています。特別な用事があるわけではありませんが、「もうすぐお盆だね」と、それだけの一言でいいのです。
海外にいる家族に何かを届けたいと思ったとき、選択肢は昔よりずいぶん増えました。手紙を書く人もいれば、ビデオ通話をする人もいます。オンラインでギフトカードを贈れるサービスの一つに、ソーダギフトのようなものがあると知っておくのも、いつか役に立つかもしれません。海外の家族にプレゼントを、というときの手段は、送金でも荷物でもなく、その国で使えるカードという形もあるのだということです。

おわりに

お盆は、亡くなったご先祖さまを迎える大切な行事です。その意味を軽くするつもりはありません。
ただ、この時期にふと、生きている家族のことも思い出してしまう。それは、お盆の本質とは別の話かもしれませんが、離れて暮らす人にとっては、案外自然な感情なのではないかと思います。
帰れる年もあれば、帰れない年もあります。それでも、8月のこの数日間だけは、少し立ち止まって、大切な人のことを考えてみる。それだけで、十分だと思っています。
今年のお盆、あなたは誰のことを思い出しますか。