
チュソク目前。韓国の家族へ、気持ちを届ける方法
*公開日: 2026年9月24日*
2026年9月23日の今日、韓国はもうすぐチュソク(秋夕)を迎えます。旧暦の8月15日にあたる9月25日が当日で、前後をあわせた大型連休がすでに始まっている頃ですね。
わたしの友人に、韓国人の夫と結婚して東京で暮らしている人がいます。彼女はいつも、この時期になると少し落ち着かなくなります。義理のお母さんに何か送らなければ、今年は帰れないから、せめて気持ちだけでも届けたい。そんなふうにつぶやいていました。
その様子を見ていて、ふと思ったんです。日本に住みながら、海外にいる家族にプレゼントを贈りたいと思ったとき、何をどう選べばいいのか悩む人は、意外と多いんじゃないかなって。韓国に嫁いだ友人だけでなく、アメリカにいる子どもに仕送りを送る親御さんや、留学中の家族を思う人も、根っこは同じ悩みを抱えているように思います。
お盆とチュソク、似ているようで少し違う

チュソクは、日本でいうお盆にいちばん近い行事だと言われます。ご先祖様に感謝をして、家族が集まって、松餅(ソンピョン)というお餅を食べたりする。
けれど、日本のお盆とはちょっと空気が違うんですよね。チュソクは「三大名節」のひとつで、韓国ではお正月と並ぶくらい大きな意味を持っています。帰省ラッシュも日本のお盆どころではなくて、普段は数時間で着く道のりが、何倍もかかることも珍しくありません。
そして、贈り物の文化がとても根強いのも特徴です。果物の詰め合わせや、日用品のセット、健康食品など、目上の人やお世話になった人に贈る習慣が今もしっかり残っています。日本のお中元・お歳暮に近い感覚かもしれませんね。
そう考えると、日本から韓国の家族にこの時期に何か贈るというのは、決して的外れなことではないんです。むしろ、とても自然な行為なんですよね。
遠くにいるからこそ、伝えたい気持ちがある
わたし自身、去年の敬老の日に日本の祖父母へ気持ちを送ったとき、改めて感じたことがあります。会えない距離があるからこそ、「わざわざ送る」という行為そのものに意味が生まれるんだな、と。
チュソクも同じだと思います。連休中、韓国では家族みんなが集まってにぎやかに過ごしています。その輪の中に自分だけ物理的にいられない。それはちょっと寂しいことですよね。
でも、だからこそ「今、あなたのことを考えていますよ」というメッセージが、いつも以上に心に届くのかもしれません。豪華なものである必要はなくて、タイミングと気持ちがそろっていることのほうが、ずっと大事なんじゃないかなと思います。
海外にいる家族へのプレゼント選び、基本は同じ
この考え方は、韓国に限った話ではありません。アメリカにギフトカードを送る場合も、オーストラリアやカナダに住む家族へ何かを届ける場合も、軸になる部分は変わらないんです。
国際カップルでパートナーの家族に贈る場合も、留学中の子どもへ仕送りとしてギフトカードを送る場合も、悩みはだいたい似ています。何を送れば失礼にならないか、せっかく送ったのに使ってもらえなかったらどうしよう。そんな不安ですよね。
海外ギフトカードの送り方に迷う人が増えている背景には、こうした「気持ちはあるのに、選び方が分からない」というもどかしさがあるように思います。だからこそ、次に挙げる基準がわりと役に立つはずです。
何を贈るか迷ったら、まず「相手の暮らし」を思い浮かべる
贈り物選びで悩む人の多くは、「何が正解か分からない」というところでつまずきます。わたしもそうでした。
そんなときにひとつ、シンプルな基準があります。それは、相手が実際に暮らしている場所で、無理なく使えるものかどうか、ということです。

たとえば、日本国内で使えるサービスや商品を、韓国やアメリカに住んでいる家族にそのまま送ってしまうと、せっかくの気持ちが「使えないもの」になってしまうことがあります。逆に、相手の生活圏で普段から使っているお店やサービスに沿ったものであれば、贈られた側も気負わずに受け取れますし、実際に生活の中で活かしてもらえますよね。
デザインや金額よりも、「この人の日常に、ちゃんと馴染むかどうか」を最初に考える。それだけで選び方がぐっとシンプルになる気がしています。
最近では、こうした国境をまたいだ気持ちのやり取りを手助けするサービスも増えてきました。海外に住む家族へオンラインで贈り物を届ける仕組みの一つとして、ソーダギフトのようなサービスも登場していますが、大切なのはサービス名よりも、「相手の暮らしに合っているかどうか」という視点そのものだと思います。
送るタイミングと、ひとことの添え方
チュソク当日は家族が慌ただしく過ごしていることが多いので、贈り物やメッセージは連休が始まる少し前に届くようにするのが、実はいちばん喜ばれます。今日が9月23日ですから、今日中か、遅くとも明日には動き出したいタイミングですね。
そしてもうひとつ、忘れずにいたいのが、短くてもいいので言葉を添えることです。
離れていてもチュソク、一緒にお祝いしたい気持ちです。向こうでゆっくり過ごしてくださいね。
そんな一文があるだけで、贈り物の印象はまったく変わります。品物だけがぽつんと届くよりも、誰から、どんな気持ちで送られてきたのかが伝わるほうが、受け取る側の心にずっと長く残るものですよね。
さいごに
チュソクは韓国の家族にとって、一年のうちでも特別な時間です。その輪の中に自分がいられなくても、気持ちを届ける方法はちゃんとあります。
そしてこれは、韓国だけの話ではありません。アメリカにいる家族、留学中の子ども、国際カップルのパートナー。海外にいる家族にプレゼントを贈りたいと思うすべての人に、同じ考え方が当てはまるはずです。
大切なのは、豪華さでも完璧さでもなく、相手の暮らしに合わせて、少し早めに、ひとこと添えて届けること。まずは、相手が今どんな毎日を過ごしているのか、少し思い浮かべてみることから始めてみてはどうでしょうか。
離れて暮らす家族との距離は、案外こういう小さな行動の積み重ねで縮まっていくものだと、わたしは思っています。