お中元は海外の家族に「現地で使えるもの」を贈る
*公開日: 2026年7月14日*
2026年も、もう7月半ばですね。
スーパーの入り口に「お中元コーナー」ができて、実家の母がそうめんの箱をいくつも積み上げているのを見て、ああ今年もこの季節かと思いました。日本にいると当たり前のように過ぎていくお中元というならわしですが、家族の誰かが海外にいると、少しだけやっかいなことになります。
うちの場合は、妹がアメリカに住んでいます。結婚して向こうで暮らし始めてもう5年になりますが、毎年この時期になると「今年は何を送ろうか」で少し悩みます。そうめんを箱ごと国際便で送るわけにもいきませんし、かといって何も贈らないのも、なんだか気持ちが落ち着かない。
お中元そのものというより、「この時期に、離れて暮らす家族を想う気持ちをどう形にするか」という話として、今日は書いてみたいと思います。
日本のお中元を、そのまま海外に持っていこうとして気づいたこと
正直に言うと、以前の私は「お中元らしいもの」を送ろうとしすぎていました。
日本の高級な調味料のセットとか、老舗のお菓子とか。実家からアメリカの妹に、国際便で送ったこともあります。届くまで2週間近くかかって、しかも関税の手続きが必要だったりして、贈った側も受け取った側も、なんとなく疲れてしまったんですね。
そのときに気づいたんです。お中元という「気持ちを贈る」文化の本質は大事にしたい。けれど、モノの形にこだわりすぎると、かえって遠くにいる家族の負担になってしまうことがあります。
妹に聞いてみたら、「正直、こっちで使えるものの方が嬉しい」と笑っていました。当たり前といえば当たり前なんですけど、離れて暮らしていると、つい「日本らしいもの」を贈りたくなってしまうんですよね。
受け取る人が「どこで暮らしているか」を基準にする
それ以来、私が意識するようになったのは、贈りものを選ぶときに「自分がどこにいるか」ではなく「相手がどこで暮らしているか」を基準にすることです。
書いてみると当たり前のことなんですけれど、実際に贈りものを選ぶ段になると、意外と忘れがちなんですよね。日本からアメリカに何かを贈るとなると、つい「日本のお店で買えるもの」から考え始めてしまう。でも受け取る妹は、日本のポイントカードもクレジットカードの請求先も、生活のすべてがアメリカにあります。
だから今は、妹が普段使っているお店や、向こうの生活圏で使えるものを選ぶようにしています。たとえば向こうのスターバックスで使えるギフトカードとか、アマゾンの向こう向けのギフトカードとか。値段も向こうのドルで考えられるので、贈る側も受け取る側も、迷いが少ないです。
海外にいる家族にプレゼントを考えるとき、この「受け取る人の生活圏」という視点を最初に持っておくと、選ぶものはぐっと絞られます。
アメリカにギフトカードを送るという選択肢
去年、初めてアメリカ向けのギフトカードを送ってみたときのことを、少し書いておきます。
正直、最初は「ギフトカードなんて、味気ないんじゃないか」という気持ちもありました。手作りのものや、日本らしいものを選ぶ方が、気持ちがこもっている気がしていたんですね。
でも実際に送ってみると、印象がだいぶ変わりました。妹は届いた通知を見て「これでちょっと贅沢なコーヒーを飲もうかな」とすぐにメッセージをくれて、その日のうちに近所のスターバックスで使ったようです。国際便で何週間も待つこともなく、届いたその日から使える。この「すぐに気持ちが届く」という感覚は、思っていた以上に良いものでした。
海外ギフトカードの送り方を調べてみると、いくつかやり方があることがわかります。現地のオンラインストアでアカウントを作って直接購入する方法もありますし、日本にいながら海外向けのギフトカードを扱っているサービスを使う方法もあります。私はそのとき、ソーダギフトという海外向けギフトカードのサービスを使い、日本にいながら手続きを済ませました。
留学生の子どもへの仕送りとは、少し違う気持ち
余談ですが、友人の話も少し書いておきます。
友人の息子さんはアメリカに留学中で、毎月の仕送りとは別に、お中元の時期に「気持ちだけ」を贈りたいと言っていました。仕送りは生活のためのお金だけれど、この時期のプレゼントは、それとは別の意味を持たせたいのだそうです。
「お金を振り込むのとは、ちょっと違う気持ちを届けたい」
その言葉が印象に残っています。留学生への仕送りとギフトを分けて考えるというのは、私にとって新しい視点でした。仕送りは生活の土台を支えるもの。そしてこの時期の贈りものは、離れていても家族として気にかけているよという、小さなサインだと思います。
国際カップルの場合も、考え方は同じ
これはお中元に限った話ではなく、国際カップルのプレゼント選びでも同じことが言えます。
相手が暮らしている国で使えるものを選ぶ。当たり前のようで、実は一番大事な視点です。日本らしいものを贈りたい気持ちもわかりますが、結局は相手が使えて、日常の中で「あ、これ」と思い出してもらえるものの方が、気持ちは伝わりやすいと感じます。
結びに
2026年のお中元も、もうすぐピークを迎えます。
もし今、海外にいる家族への贈りものに迷っている方がいたら、一度「相手が今、どこで、どんな生活をしているか」を思い浮かべてみてください。そこから逆算して選ぶと、贈るものは意外とシンプルに決まります。
私も今年は、妹の好きなコーヒーチェーンのギフトカードを、少し早めに贈るつもりです。届くころには、向こうはまだ夏の真っ盛りですね。